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コラムイメージこのコーナーでは深川七福神、深川地区にまつわる様々な事柄やエピソードなどをコラム風にまとめて行きます。
随時更新して行きますのでお楽しみにどうぞ。
ようこそ深川へ
富岡八幡宮 あけましておめでとうございます。お正月といえば、そう、七福神めぐりですね!
  七福神めぐりは約600年前の室町時代、京都で始まりました。時代が下って江戸時代、江戸の町が栄えるにつれ、様々な幸運と繁栄を呼び込む七福神めぐりが上方から取り入れられたのでしょう。幕末間近の天保年間に書かれた『東都歳事記』には、正月の章に、日不定としながら「七福神参り」の項目があります(残念ながら、深川七福神は取り上げられていません…… ;_; )。とはいえ、元日から七日までの、いわゆる松の内にめぐるのが一般的でした。

小名木川と清洲橋 江戸時代も半ばを過ぎると、庶民の懐や時間に余裕ができ、余暇を楽しむようになりました。一口に余暇といっても、現代とは事情が違います。旅行しようにも交通手段は徒歩。たとえば京・大坂までは片道半月近くかかりますし、国内パスポートである通行手形を長屋の大家さんに発行してもらわなければならない。その上、往復1ヶ月に観光の半月、そんな長期間、仕事を休むわけにもいかない……ということで、江戸の庶民は日帰り旅行に目をつけました。
  江戸庶民の日帰り旅行の代表が、正月の七福神めぐりとお彼岸の六地蔵めぐりです。七福神めぐりは新しい年にふさわしいおめでたい福の神をたくさんお参りして、その上、短時間でまわれることも手伝って、大変人気がありました。市中近郊に深川、谷中、目黒、品川、向島などいくつかのコースがあり、これらは現代でも人気の七福神めぐりです。対する六地蔵めぐりは、まるまる一日がかり。江戸市中の北側をぐるりとまわり、のどかな田園風景と春秋の草花を楽しみ、時には舟にも乗る。のんびりまわれば一泊旅行になる長距離コースでした。


富岡八幡宮 当時の江戸の人々は、伊勢神宮へのお参りでさえ「伊勢へ行きたい、伊勢路が見たい、せめて一生に一度でも」というくらいですから、旅行などという考えはありません。自分の住む町の中で生活のすべてがまかなえたので、遠方へ出向く必要もない。なので、こんな日帰り旅行でも、大変に魅力的な余暇の過ごし方だったのでしょう。てくてくと歩いて、あるいは舟を仕立て、手軽に、のんびりと、いずれも有名な社寺をお参りしながら、普段生活している町とは違う風景とところの名物を楽しむ。社寺のお参りは立派な旅行だったのです。
 ほかにも江戸市中には、三十三箇所観音参り、西国三十三箇所の写し、九品仏参り、四十八箇所または二十八箇所地蔵参りなど、いくつかのコースがあり、寺院めぐりが盛んに行われていました。変わったところでは、弁財天百社巡りというのもありますが、これはもちろん日帰りではなく、何日にも分けてめぐったものです。
 江戸の日帰り旅行ではありませんが、深川七福神をめぐっていると、普段の暮らしではなかなか出会えないような気さくな人や、一味違う食べ物に出会えますよ。

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